生まれた日
自分が、生まれたときのことを覚えてる
その話を、母に伝えたことがあった
「あんた、覚えてたのね…」
母は、そう言うと、何故かとても嬉しそうに、笑いながら、「大変だったんだから…」と、そのときのことを話してくれた。
うん。知ってる。
だって、そのとき、私は、お母さんの一部だったんだから
みんな聞こえてたよ
分かってたよ
お母さんの感情も、全部、中から見てたよ
「胎内記憶がある」なんて言うと、珍しがられたり、実証を求められたり、いろんなこと言われたりすることもあるけど
そんなことは、どうでもいい
あの日、あの時、あの場所、母と共有した記憶が同じだった
それだけで、私自身にとっては、疑いようのない事実でしかない
生命について、何か語らなければならないような、そんな気持ちが、湧いてくる
今は、うまく言葉に、ならないけれど
言葉にできたら、少しずつ、書き綴っていきたいと思う